顔を合わせて会話する時、自分の気持ちを隠して無理に笑ったりするといったことがあります。
また、電話を通して会話を交わす時には相手の話し方や声のトーンでどんな心理状態なのかがわかります。
パソコンを使う場合、ブラインドタッチの人もある程度の速さで打てる人もいます。
タイピング速度は人それぞれ違いますが、低下することで見えないストレスがあるというのです。
今回は、打つ速度によって何がわかるのかを見ていきます。

AIはタイピングで人物像を理解できる?

人工知能つまりAIは、タイピングの様子を見ればその人が男性か女性かを判断する事が可能です。
また、顔を映したり指紋によって本人であるかを識別できるといったように様々な技術が発達しています。
そしてそれは、キーボードを打つ事でもその人自身の人となりが判別できるというのです。
ギリシャのトラキ大学にある研究チームは、2月に「DigitalInvestigation」という学術ジャーナルである発表をしました。
キーボードをタイピングしてもらう事で、その人が男性か女性かを95.6%もの高確率で判断できるという結果報告をしたのです。
これはタイピングしてもらった時にその特徴が分析できるソフトウェアによるものです。

特殊なパソコンで実験

参加者は36人の男性と39人の女性、実験期間は10ヶ月間でした。
特殊開発のパソコンへ、タイピングによるキーストロークが記録できるソフトをインストールし期間中使ってもらったのです。
集められたデータは、専用ソフトウェアの「ISqueezeU」に読み込んで分析されました。
すると、タイプする本人が男性か女性かがわかるパターンが出てきたのです。
例を挙げるとM→O、N→Oをタイプするまでにどれくらい掛かったかで性別がわかるといった感じです。
このようにして出てきたデータは、5種類のプログラムに組み込み機械学習されました。
すると、高いもので95%以上・低いもので78%という精度によって男女判別がされたのです。

タイピングが速ければ間違いも少ない

キーボードをタイプする際は、速ければ速いほど仕事なども捗ります。
ビッグデータによると、タイピングの速さによってミスが減少しているという結果が出ています。
タイプライターが使われていた頃はタイプミスは打ち損じ・余分打ちがほとんどでした。
ですが、パソコンが普及した事でそのほとんどがスペルの打ち間違えとなったのです。
また、タイプライターでは1本打ちと呼ばれる左右の人差し指のみを使っていました。
それが、パソコンでは両手の指数本を使って打っています。
かつてタイピングを習っていたのが、今では我流のためタイプや癖が見られます。
つまり、指の動きが速くても間違える人も間違えず打てる人もいるという事です。

タイピングが遅くなるとパーキンソン病に繋がる?

高齢化社会が進み「健康寿命」という言葉が広がっています。
しかし、パーキンソン病や認知症がそれを阻止しています。
手が震えるとタイピングが遅くなってしまいます。
パーキンソン病を発症した患者のほとんどは診断の約6年前に手の震えを感じているのです。
発見は早いほど良いと言われ、軽ければ薬の服用で進行を阻止できるとされています。
オーストラリアの大学研究チームではある実験を行いました。
自宅PCに特殊ソフトウェアをインストールしタイピングを9ヶ月間モニタリングしたのです。
分析の結果、軽度患者は80%判別というデータが出ました。
また、男性は仕事のストレスで、女性は仕事の充実で疾病の危険性が高まるとされています。

まとめ

キーボードタイピングの速度は、指の動きが滑らかなほど速くなります。
得手不得手、速い人遅い人など個人差があるのです。
パーキンソン病はストレスホルモンとしても知られるコルチゾールの高さで発症しやすいと言われています。
男性は職場での過剰な要求が、女性は自宅でも続きをしたり時間外労働を行うことが要因とされているのです。
思うようにタイピングできなくなってきたら、見えないストレスがあると思ったほうがいいです。